最終更新日 2023年2月21日
どうも、FXトレーダーのドン(@Don_trader666)です。
ここ数年でFXに興味を持っている人は増えていますが、FXを始めて失敗する人もかなり多くなっています。
僕はこれまでたくさんのFXを始める人たちを見てきましたが、FX初心者で失敗する人にはいくつか特徴があるのが事実です。
実際、FXを始める人は単純に「お金を稼ぎたい」という理由がほとんどでしょう。
人によっては株に手を出す人もいますが、株とFXはまったくの別物です。
一般的には、株は「投資」でFXは「投機」と言われていて、世間的にはFXは危険なものと認知されています。
ですが、FXは株などの投資よりも一発逆転しやすいと思っている人も多く、それがFX初心者が失敗する原因になっていたりもするのです。
そこで今回の記事では、FX初心者で失敗する人の特徴について解説していきます。
FX初心者の人、これからFXを始めようとしている人はぜひ最後まで読んでほしい。
目次
FX初心者が失敗する理由3つ
FX初心者で失敗する人の特徴について解説する前に、まずは失敗する理由を3つ紹介していきます。
FXは参入者の9割が負ける世界だと言われていますが、それはなぜなのか。
主な理由は、以下の3つです。
- 相場はランダムウォークで動く
- 安定的に勝ち続けるのは難しい
- 楽して儲けたいと思っているから
詳しく解説していきます。
相場はランダムウォークで動く
FX初心者が失敗する理由の1つ目は、相場はランダムウォークで動くからです。
ランダムウォークとは、次に値動きがどうなるかわからない状態(ランダム)のことであり、将来の値動きは過去の動きとはまったく関係がないという考えになります。
これは株でもFXでも仮想通貨にも言えることですが、基本的に相場というのはランダムウォークで、将来価格がどう動くかは誰にも予想できません。
株式投資の場合は、綿密な企業分析や財務諸表を読み込んだりすることで、将来会社がどうなるかの予想をある程度立てることはできます。
もちろん、その予想が当たる確率はかなり低いですが。
でも、FXの場合は株とは違い、企業分析も財務諸表を読み込むこともできません。
できることといえば、せいぜい経済ニュースに目を通して円安か円高かをコイン投げのように予想することだけです。
これはほとんどギャンブルと変わりありません。
株にしろ為替にしろ仮想通貨にしろ、どの市場の相場も酔っぱらいの千鳥足のようにランダムウォークで動いています。
そこに人間の「損失回避性」という心理が働くことにより、サルが適当にトレードするよりも成績が悪くなってしまうのです。
損失回避性について詳しく知りたい人は、以下のコラムを読んでみてください。
FXで勝つためには「ギャンブル」を「トレード」にしなければなりません。
相場はランダムウォークだとしても、チャート分析を通じてテクニカルな手法を使うことで、ある程度チャートの右側を読むことができます。
FX初心者が失敗するのは、相場のランダムウォークに振り回され、ギャンブルトレードをしているケースがほとんどです。
安定的に勝ち続けるのが難しい
FX初心者が失敗する理由の2つ目は、FXは安定的に勝ち続けるのが難しいからです。
株式市場で安定的に勝ち続ける人がほとんどいないように、FXの世界でも安定的に勝ち続けることはかなり難しくなっています。
株の場合は安値や大底で運よく仕込むことができれば、そのままホールドすることで数年間利益が積み重なり、損益的には勝ち続けることは可能です。
ですが、FXの場合はずっと一方向に動くということはまずないので、買ったら売る、売ったら買うというトレードをしなければなりません。
それがFXが株よりも勝ち続けるのが難しい理由のひとつでもあります。
そのため、FXトレーダーはテクニカルな手法を使い、1回1回のトレードの優位性を高め、最終的な損益がプラスになるような戦略を持たなければなりません。
しかし、言うまでもなくそれは簡単なことではありません。
運よく1ヶ月勝ち続けたとしても、次の月には口座残高がスッカラカンになっている人も多いです。
実際、ネット上に蔓延しているチャート分析の手法というのはほぼすべてデタラメといっても過言ではありません。
FXに関する手法の多くは、壁の模様が人の顔に見えるかのように、何もないところにパターンを見つけた気になっているだけです。
もちろん、本当に安定的に何年も勝ち続けている人もいますが、そのレベルまでいくには数年の努力は必要になります。
FXを始める人のほとんどは、数年間努力し続けようと思っている人はまずいません。
だからこそ、FXは失敗する人が多いのです。
楽して儲けたいと思っているから
FX初心者が失敗する理由の3つ目は、楽して儲けたいと思っているから。
はじめにも述べたように、最近はFXを始める人が増えています。
証券会社によると、ここ2年ぐらいで口座開設の数が爆発的に増加しているらしいです。
ですが、その口座開設をしてFXを始める人のほとんどは、楽して儲けたいと思っています。
そして、楽して儲けたいならFXは絶対に手を出してはならない世界です。
本当にお金を稼ぎたいのであれば、副業をしたり自分で事業を始めたりしたほうが圧倒的に儲けられる確率は高いです。
FXは始めるのにレバレッジを効かせて運良く勝てば大きな利益を得られますが、負ければお金を大きく失います。
つまり、ハイリスク・ハイリターンの世界です。
もちろん、ロット数を調整することで自分である程度リスクをコントロールできますが、楽して儲けたいと思っている人はまず間違いなくハイレバに手を出すでしょう。
実際、僕の知り合いでもハイレバで偶然勝って良い思いをし、それを自分の実力だと勘違いして調子乗った結果、利益どころか証拠金をすべて失った人がいます。
これは「楽して儲けたい」と思っている心理が引き起こすものです。
一方、副業であれば元手がなくても始められ、失敗してもお金を失うことはありません。
ブログでもYouTubeでも、当たると利益は大きく、失敗しても損失は時間と労力だけです。
つまり、FXとは真逆のローリスク・ハイリターン。
FXに興味を持つ人の大多数は「簡単に稼げそう」と思っていますが、FXは甘い世界ではありません。
中途半端な気持ちで始めようとしているのであれば、絶対にやめたほうがいいです。
楽して儲けたいのなら、投資やトレードではなく別のビジネスをやるのをおすすめします。
FX初心者で失敗する人の特徴4選
ここまで、FX初心者が失敗する理由を3つ紹介してきました。
そしてここからは、FX初心者で失敗する人の特徴を4つ解説していきます。
僕がこれまで見てきた人たちに共通する特徴として、FXで失敗する人には以下のようなものが挙げられます。
- FXをやる理由が曖昧
- 負けたらすぐやめる
- 余剰資金がない
- 聖杯ばかり求める
こちらも詳しく解説していきます。
FXをやる理由が曖昧
FX初心者で失敗する人の特徴の1つ目は、FXをやる理由が曖昧なことです。
おそらく、FXをやる人の大半はお金目当てでしょう。
トレードは株式投資とは違い、社会や企業に貢献しているわけでも、誰かの役に立っているわけでもありません。
トレーダーは自分のために市場でトレードをし、差額としてお金を儲ける。
それ以上でもそれ以下でもありません。
FXはお金を稼ぐことがすべてです。
社会のためだとか誰かのためだとか、自分のやってることに意味があるのかと考える人には向いていません。
ただひたすら毎日お金を稼ぐために淡々とトレードする。
それができなければFXをやるのはやめたほうがいいです。
もちろん、お金だけに目が眩んではトレードにも欲が出て、お金を稼ぐどころか負けることのほうが多くなります。
ですが、FXをやる以上はお金を目的にした上で、FXをやる理由はしっかり明確にしておかなければなりません。
そして、もし仮に100万円稼ぎたかったとしても、それはFXでなければダメなのかについても考えておきましょう。
何度も言うように、FXで稼ぐのは難しいです。
どれだけセンスがある人でも、勝てるようになるまでにはそれなりの時間もかかります。
FXで失敗する人はFXでなければダメな理由がなく、何となく自分にもできそうだと思ってFXをやっている。
言うまでもなく、それではFXに真剣になれませんし、勝てるようにもならないでしょう。
負けたらすぐにやめる
FX初心者で失敗する人の特徴の2つ目は、負けたらすぐやめるです。
あくまで個人的な意見ですが、FXは株式投資よりも勝てる確率が低いと感じています。
さきほど言ったように、相場は基本的にランダムウォークで上がるか下がるかは誰にもわかりません。
そこから、株式投資では企業分析と財務諸表を読み込んで会社の価値を判断し、実際に投資をします。
しかし、FXの場合はチャート分析を通じて、ほんの少しだけ優位性が高いパターンを見つけてトレードをします。
そして、FXは手法だけでなくメンタル面もかなり重要で、たとえ負けたとしても感情的にならないように努力しなければいけません。
大抵の人は負けてお金を大きく減らすと「FXで勝つのは無理だ」とすぐ諦めてしまいますが、それは手法とメンタル面のスキルが足りていないだけで、FXは勝てないということではありません。
僕も含め、FXでそれなりに勝てるようになるまでは数年かかっています。
はじめはもちろんデモトレードからはじめ、毎日ひたすら検証して少しでもエッジ(優位性)が高いところを見極めることに時間を費やしていました。
水平線の引き方や移動平均線の使い方、ダウ理論やボリンジャーバンドなどさまざまなものを使い、少しずつ自分なりの手法を確立していく。
FXはこの期間がとにかく長いです。
手法ややり方によって時間は変わりますが、安定的に勝てるようになるまでは少なくても1年以上はかかります。
さらに、勝てるようになってもそれが本当に実力なのか運によるものなのかを見極めなければなりません。
初心者は勝ち続けるとすぐ聖杯を見つけた気になりますが、そのほとんどはただの運です。
本当に自分の手法にエッジ(優位性)があるかどうかを知るには、必然的に時間がかかります。
どんな仕事でも結果を出すためには努力しなければなりません。
それはFXも同様です。
毎日努力を継続し、勉強を怠らず自信過剰にならないように客観的な視点で相場と向き合う。
そうして少しずつ勝てるようになっていきます。
FXをやってる人の9割が負け組なのは事実ですが、始めて数ヶ月で挫折する人も9割近くいるでしょう。
結局のところ、大多数の人はFXを「簡単にお金を儲ける手段」としてしか見ていないのです。
簡単にお金を儲けたいと思うのは自由ですが、現実はそんなに甘くありません。
怠惰を求めるのであれば、勤勉にならなければならないのが現実です。
余剰資金がない
FX初心者で失敗する人の特徴の3つ目は、余剰資金がないことです。
株式投資でもFXでも、始めるにはある程度資金が必要になります。
FXにおいては、レバレッジをかければ少ない資金でも大きな利益を上げることができるため、少額から始めようと思う人も多いです。
実際、証券会社によっては10000円あればトレードすることも可能で、参入のハードルは株式投資よりも低いと言えるだろう。
ですが、私個人の意見としては、FXをやるのであれば株式投資よりも数倍の資金を用意しておいたほうがいいと思っています。
そして、その資金は必ず余剰資金であるべきです。
間違っても生活費や貯金を切り崩してやるべきではありません。
そのため、お金に余裕がない人はFXに手を出さないのが一番です。
もちろん、やり方によっては少額から始めるという手段もアリかもしれません。
でも、その場合でも必ずデモトレードから始めるようにし、デモトレードで安定的に勝てないのであれば、リアルトレードは絶対にやるべきではありません。
たまに、「デモトレードとリアルトレードは別物だから、デモトレードでいくら勝っても意味がない」と言う人がいますが、これはとんだ勘違いです。
デモトレードで安定的に勝てないのであれば、絶対にリアルトレードで勝つことは無理です。
たしかに、デモトレードだと負けても痛くも痒くもないので適当にやりがちですが、それは自分がどれだけ本気でやっているかにもよります。
僕はデモトレードでも本気でやっていたので、負ければ本気で落ち込んだし、うまくいかないと常にイライラしていました。
負けた額を自分の資金が減ったと本気で思い込みながらデモトレードしていたので、メンタルもかなり鍛えられました。
それぐらい本気でFXと向き合っていれば、デモトレードでもかなりの学びがあります。
もちろん、デモトレードとリアルトレードは違うので、デモトレードで勝てるようになっても、リアルトレードになると負け続けてしまう人も少なくありません。
ですが、それはデモトレードの意味がないというわけにはなりません。
自信もないのに大事なお金をかけてトレードするなんてアホのすることです。
そして、生活費でトレードする人はさらに上をいく大馬鹿です。
FXトレードは必ず余剰資金でやるようにしましょう。
聖杯ばかり求める
FX初心者で失敗する人の特徴の最後4つ目は、聖杯ばかりを求めることです。
FX初心者の人は、まず例外なく聖杯探しをします。
聖杯とは「絶対に勝てる手法」「実践すれば負けない手法」という類のものです。
「これさえ知れば勝てる」「勝てないのは良い手法を知らないからだ」と勘違いし、一つの正しい手法のようなものを求めます。
ですが、ハッキリ言いますがFXに必勝法なんてものはありませんし、ましてや聖杯なんてものも存在しません。
テクニカル分析を通じ、適当にエントリーして勝率50:50の状態よりも高くすることは可能ですが、それでも絶対に勝てる手法のようなものはありません。
実際、どんな勝ち組トレーダーであっても普通に連敗とかしますし、僕も全然余裕で負けます。
それでも最終的な損益をプラスにしたり、何年も安定的に勝つことは可能です。
FXに必要なのは必勝法や聖杯ではなく、安定的に勝てる考え方でありトレード戦略です。
FX初心者は負けるとすぐに「この手法はダメだ」と思い、次から次へと新しい手法を探していきます。
それではいつまで経っても相場観は磨かれませんし、手法を洗練させて自分のものにすることもできません。
FXにおける聖杯とは、ある意味「考え方」とも言えますね。
初めから聖杯や絶対的なものを求めると、必ず失敗する運命にあることを覚えておきましょう。
【まとめ】失敗する特徴を知り、逆のことをやろう
今回の記事では、FX初心者で失敗する人の特徴について解説してきました。
実際、FXは失敗する理由が多いものであり、ここ数年で軽い気持ちでFXを始めた人は失敗して負けて退場している人が多いです。
相場はランダムウォークで読めませんし、安定的に勝つ手法を見つけるのにも時間はかかりますし、楽して儲けようと欲を出せば間違いなくお金を失います。
ですが、逆に言えば今回紹介した「FX初心者で失敗する人の特徴」の逆をやれば、勝てるようになる可能性があるということです。
それはつまり、
- FXをやる理由を明確にする
- 負けても諦めず長期間取り組む
- なくなってもいい余剰資金でやる
- 聖杯を求めず「考え方」を学ぶ
ということ。
たまたま勝っただけの人たちは、それを自分の実力だと勘違いし、Twitterとかで自慢することで初心者は「FXって簡単に勝てるんだ」と勘違いしてしまいます。
でもその末路は大体同じで、運良く勝つ人もいますが大体は負けが続き、挙句の果てにハイレバでトレードして一気にお金を失います。
FXに興味を持つのも、お金を稼ぎたいと思うのも悪いことではありませんが、FXをやって失敗したくないのであれば今回の記事の内容をしっかり頭に叩き込んでおきましょう。
FXは適当にやれば必ずお金を失い、後悔することになりますよ。
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