最終更新日 2023年2月21日
どうも、FXトレーダーのドン(@Don_trader666)です。
FXをやろうと思ってる人の中には、失敗が怖いと思ってる人もいるでしょう。
ビジネスとか副業だと「失敗は成功への近道」「失敗して学べばいい」とか言われますが、FXでの失敗は「損失」です。
つまり、FX初心者の失敗談の多くは「お金を失ったもの」ということになります。
もちろん、ビジネスや副業に限らずFXでも失敗は付き物です。
失敗せずに勝てるようになった人はいませんし、勝てるようになってからも失敗することはあります。
FXの失敗で大事なのは「失敗の仕方」であって、失敗は失敗でも「間違った失敗」はしてはいつまで経っても勝てるようにはなりません。
そこで今回の記事では、僕の実体験を含めた、FX初心者がやりがちな失敗談を紹介していきます。
後半では絶対に避けるべき失敗や失敗しない方法についても解説していきますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
FX初心者がやりがちな失敗談7選
ではさっそく、FX初心者がやりがちな失敗談を紹介していきます。
- いきなりリアル口座でトレード
- 損切を設定しない
- ハイレバトレード
- リスクリワードを考えないトレード
- 損大利小のトレード
- その場のノリでトレード
- 他人の真似をする
ちなみに、これはすべて僕も通ってきた道です。
これらの失敗は大切なお金を失うことになるので、最初からやめておくのが賢明です。
それでは、詳しく見ていきましょう。
いきなりリアル口座でトレード
FX初心者の方の中には、いきなりリアル口座でトレードを始める人がいます。
何を隠そう僕自身もそうでしたが、トレードの右も左もわからず、とりあえずお金を失う痛みを感じながら学べばいいと思ってリアル口座でトレードをする。
これは典型的なアホです。
FXの証券会社には大体がデモ口座があるので、まずはデモ口座でトレードのイロハを学ぶのが基本。
FX初心者がいきなりリアル口座でトレードを始めるのは、ひのきのぼうでバラモスに挑むようなものです。
初心者ならまずはデモ口座から始め、それなりの結果を出し、確信を持ってからリアル口座に移りましょう。
いきなりリアル口座から始めても勝てるようにはなりませんし、ただお金をドブに捨てているようなものです。
損切を設定しない
FX初心者がやりがちな失敗として、損切りを設定しないというのはかなり多いです。
損切りとは、自分が思っていた方向とは違う方向に相場が動いたとき自動的に決済されるというもの。
初心者の中には「負けたくない」「お金を減らしたくない」と思い、わざと損切りを設定しない人がたくさんいます。
ですが、FXでは損切りを設定しないといつか必ず破産します。
相場が逆に動いても「いつか戻る」と思ってそのままにし、証拠金のほうが先に尽きる人を何人も見てきました。
相場に絶対は存在しないため、損切りを設定するのはFXをやる上で基本中の基本であることを覚えておきましょう。
ハイレバトレード
ハイレバでのトレードもFX初心者がやりがちな失敗のひとつです。
ハイレバとは高いレバレッジ比率でトレードすることで、たとえば海外口座を使ったり証拠金ギリギリまでロットを上げてトレードすることを言います。
ハイレバが危険なのは言うまでもなく、負けたときのリスクが大きすぎるからです。
FX初心者の人ほど、ロットを上げてレバレッジを広げれば簡単に稼げると思いがちですが、この思考だと破産どころか借金を被る可能性もあります。
実際、FXでお金を根こそぎ失う人のほとんどは、ハイレバで一発逆転を狙ったトレードをしている人たちです。
ハイレバは勝ったときの利益も大きいですが、負けたときのリスクも大きい。
ロットを上げるのはそれなりに実践経験を積み、安定して勝てるようになってからでも遅くありません。
短期間でたくさん儲けようと思う人ほど、退場確率が高いことを頭に刻んでおきましょう。
リスクリワードを考えないトレード
FXトレードにおいてリスクリワードは大切です。
リスクリワードが悪いトレードをしていれば、仮に勝率が80%あっても損益ではマイナスなることもあります。
逆に、リスクリワードが良いトレードをしていれば勝率が30%前後でもプラスの損益に持っていくことが可能です。
下の表はリスクリワードに応じて、どれぐらいの勝率が必要かをまとめたものです。

引用:オアンダジャパン
表からすれば、リスクリワードが1:2あれば勝率33%以上でプラスになる計算です。
FXで安定して勝つためには、勝率とリスクリワードを考えてトレードする必要があります。
リスクリワードを考えずにトレードしていては、たまたま連勝できたとしても安定的にプラスの収益を保つことはできません。
損大利小のトレード
FX初心者の人ほど、少し利益が出たらすぐに決済して利確(利益確定)する傾向があります。
一方、損失が出てるときは負けたくないからと中々損切りせず、損失をどんどん広げてしまう人が多いです。
これは心理学的に「損失回避性」と呼ばれている現象で、人間には損失を回避する傾向があるという心理現象のことを言います。
利益が乗ってきたらすぐ利確してしまうのは、今の利益を失いたくないという損失回避性が働いているから。
損失を中々損切りできないのも、損失を確定させて損をしたくないから。
損失回避性に従ってトレードしていると、必然的に損大利小トレードとなります。
考えなくてもわかりますが、損大利小では安定して勝つことはできず、いつまでも収益はマイナスのままです。
FXトレードの基本は損小利大、損はできるだけ小さくし、利益はできるだけ伸ばすこと。
損失回避性は、FX初心者が失敗する大きな原因のひとつです。
その場のノリでトレード
チャートを毎日見ていると、そろそろ上がりそう(下がりそう)と思ってトレードする人もいるでしょう。
特にFX初心者の頃はチャートの動きに心を振り回され、ちょっと上に動けばもっと上がりそうだと思ってロング、ちょっと下がればすぐショートしようとします。
こうしたその場のノリでトレードしていると、お金はどんどん減っていくでしょう。
実際に僕も初めの頃はノリでトレードしていました。
勢い良く上がり、少し押し目を作ったらまた上がると思い、その場のノリでトレードする。
ですが、相場はノリだけでやっていける場所ではありませんし、ほとんどギャンブルと変わらないので安定して勝つことも不可能です。
ノリでトレードして勝ってるように見える天才トレーダーも少なからずいますが、そういう人たちは長年の経験と分析、独自の目線でチャートを見てます。
FX初心者の人とはチャートを見る目が違うため、こうした人を参考にしても絶対に勝てません。
その場のノリでトレードするのは、パチンコやスロットと同じ単なるギャンブルです。
僕は痛い目を見て学びましたが、これを読んでるみなさんはその場のノリでのトレードはやめて、しっかり自分なりのルールでトレードするようにしましょう。
他人の真似をする
FX初心者がやりがちな失敗の最後は、他人の真似をすることです。
特に最近はTwitterなどのSNSでエントリーポイントを公開している人もいますが、FXは他人の真似をしても勝てるようにはなりません。
そもそもTwitterにいる勝ってるように見えるFXトレーダーのほとんどは偽物です。
履歴などは簡単に変えられますし、デモ口座なのにリアル口座だと嘘ついている人や、アカウントを何個も使いまわしている人もいます。
こうした人の目的はサロンやLINE@、有料商材などに誘導してお金を儲けること。
その人が本当に勝ってる人で、他人にトレードを教えられるほどのスキルがあればいいですが、実際には偽物だらけのペテン師軍団なのが事実です。
本当は勝ってない人の真似をしたところで、勝てないのは当然。
下記の記事でも解説していますが、FXで勝ちたいなら自分の頭で考える必要があります。
他人の真似をしている限り、永遠に勝てるようにはなれません。
FX初心者が絶対に避けるべき失敗3選
上記では、僕の実体験でもあるFX初心者がやりがちな失敗談を7つ紹介してきました。
そしてここからは、絶対に避けるべき失敗を3つ厳選して紹介します。
- 負けたくないからと損切りをズラす
- 負けた後に取り戻そうとロットを上げる
- 生活資金を使ってトレード
FX初心者の人は、この3つの失敗だけは絶対にやってはいけません。
少なくとも、FXで安定して勝とうと思うのであれば、以下の3つだけは避けておきましょう。
負けたくないから損切りをズラす
FX初心者がやりがちな失敗として「損切りを設定しない」と言いましたが、損切りを設定していても後からズラす人も少なからずいます。
損切りを設定するまではいいのですが、値動きが損切りに近づいてくると、「まだもう少しいける」「やっぱりこっちのほうが反発しそう」と適当な理由をつけて最初に決めた位置から損切りをズラす。
これは絶対にやってはいけないことです。
最初に損切りを決めたのであれば、値動きがどうなろうとその位置からは動かさず、到達したなら潔く損切りする。
自分勝手な都合で損切りをズラすのであれば、そもそも損切りを設定している意味がありません。
損切りは「ここまできたら負けを認める」「リスクリワードから考えてここまでしか許容できない」というラインに設定すべきです。
だからこそ、値動きがどうなろうが損切りラインに来たら損切りするしかありません。
もし損切りラインをズラすのであれば、それはそこに損切りラインを設定した明確な根拠がないということ。つまり、適当ということです。
- 損切りは一度決めたら絶対にズラさない。
- 損切りラインに来たら潔く負けを認める。
FX初心者の方はこれを徹底しましょう。
負けた後に取り戻そうとロットを上げる
FXをやっていれば負けるときは必ずあります。
FX初心者と勝ち組のもっとも大きな違いは、「負けた後の行動」と言っても過言ではありません。
勝ち組の人の多くは、多少連敗してもあまり気にせず、淡々と次のトレードチャンスを待ちます。(もちろん多少嫌な気分にはなりますが)
自分のルールをしっかり守り、感情に流されたトレードはしないと心に決めているからです。
一方、FX初心者は負けた後に取り戻そうとロットを上げてトレードしがちです。
負けてお金が減ったという事実を受け入れられず、次のトレードで負け分も取り返してプラスにできればいいと安易に考える。
ですが、トレードチャンスは1日にそう何度もあるものではありませんし、エッジ(優位性)があるトレードポイントというのもかなり少ないです。
負けた後は「とにかく取り戻したい」という気持ちが強くなっているため、チャートを見る目も濁っています。
だからちょっとしたことでも全部チャンスに見えてきて、ロットを上げてトレードしてしまう。
これでは取り戻すどころか、さらに傷を深くするだけです。
負けた後は負けたという事実を受け入れ、頭が冷静になるまで時間を置く。そして冷静になってから再び自分のエッジポイントを探せばいい。
負けた後に感情に流されたトレードをするのは自殺行為でしかないので、チャートを閉じるなどの物理的な対策を取りましょう。
生活資金を使ってトレード
これに関しては言うまでもないことですが、実際に生活資金でFXをやっている人も少なくありません。
そしてそのほとんどの人はお金を失って退場しています。
FXは簡単に儲けられるというイメージが強いのか、なぜだか全財産を使ってトレードしようとする人が絶えません。
少し考えればわかることですが、FXは簡単ではありませんし、大勝ちする人なんてほんのわずかです。
そもそもFXは9割が負ける世界と言われていて、勝ち組の1割の中でも生活費を補うぐらい稼げてるのは0.5%ぐらいでしょう。(年間で1000円でも勝てば勝ち組に計算される)
そんな世界に生活資金を使って乗り込むのは、素人が空手家にタイマンを挑むようなもので結果は見えています。
FXは必ず余剰資金(なくなってもいいお金)でやること。
これは頭と心にしっかり刻み込んでおいてください。
もちろん、実際には「なくなってもいいお金」なんて1円もないのですが、FXは仮になくなっても生活には影響しないお金でやるべきです。
でなければ、心に余裕がなくなり、冷静にトレードができなくなります。
FXで勝つには手法よりもメンタルのほうが大切で、お金のことばかり考えていてはFXで勝つことはできません。
FXをやるのであれば、まずは余剰資金を作ること。そして、仮になくなっても生活には影響しないお金のみでトレードしましょう。
そうすれば、焦ることなくじっくりとFXに取り組むことができ、勝ち組になれる可能性も上がります。
FX初心者が失敗しない方法3選
最後に、FX初心者が失敗しない方法を3つにまとめて紹介していきます。
FX初心者で失敗したくないという人は、以下の点を肝に銘じておきましょう。
- まずはデモ口座から始める
- 自分のトレードルールを持つ
- 勝敗で一喜一憂しない
詳しく解説していきます。
まずはデモ口座から始める
FX初心者が失敗しないためには、必ずデモ口座から始めましょう。
失敗談のところでも紹介しましたが、いきなりリアル口座でトレードするのはFX初心者が失敗する典型例です。
ですが、デモ口座から始めるというと、必ず「デモ口座は意味がない」「デモで勝ててもリアルでは勝てない」みたいなことを言われます。
しかし、これはまったくのデタラメで、デモ口座で勝てないのであればリアル口座で勝つのは不可能です。
野球だってまずは素振りなどの練習をしますし、サッカーだってシュート練習や練習試合、ボクシングもスパーリングなどをするでしょう。
なのに、なぜかFXだといきなりリアル口座でなければ意味がないとか、自分のお金を賭けて痛みを感じなければ成長しないだとか訳のわからないことを言われます。
FXで失敗しないためには、デモ口座でそれなりの確信を得てからリアル口座でトレードすること。
たとえば僕の場合は、デモ口座で5日間連続で勝ったらその手法にはエッジ(優位性)があると判断し、リアル口座に移行します。
そしてリアル口座に移行してからも、まずはかなり低ロットからはじめ、月単位でプラスになってから少しずつロットを上げていくという戦略です。
トレードに自信を持てる期間は人によって違うと思いますが、デモ口座でそれなりの結果を出してからリアル口座に移行すれば、大きな失敗をすることもなくなるでしょう。
自分のトレードルールを持つ
自分のトレードルールを持つことは、FXでの失敗を大きく減らしてくれます。
というのも、僕の経験から言っても、FXで失敗するのはノリでトレードしたり、明確な根拠やルールがない中でトレードすることによるものです。
トレードルールというのは、どういう状況になったらエントリーするのか、どういうトレードはしないのかというルールを決めること。
たとえば、以下のようなものがトレードルールです。
- 水平線の近くに来てからトレードする
- 勝っても負けてもトレードは1日1回
- 最大損失は証拠金の5%以内にする
- 移動平均線と乖離があるときはトレードしない
- NY時間がオープンしてからしかトレードしない…etc
僕の場合は10個以上のルールを設けていて、エントリーする前にルールに則っているかを確認してからトレードしています。
トレードルールに従うことで感情に振り回されることもなくなり、冷静にトレードができるでしょう。
どんなルールを持つかは、その人の性格や手法によって異なりますが、最低でも10個以上は持っておいたほうがいいです。
少なすぎるとあまり意味がありませんし、逆に多すぎてはすべてのルールを守るのが難しくなります。
特に手法に関するルールでも5個以上は確実にあると思うので、手法で5つ程度、その他資金管理やメンタル面で5つ程度ずつ持つのがおすすめです。
適切なトレードルールを遵守している限り、たとえFX初心者であっても大きな失敗をすることはないでしょう。
勝敗で一喜一憂しない
すでにトレードしたことがある人はわかると思いますが、トレードで勝てば嬉しくなり、負ければ嫌な気分になります。
これは人間に感情がある限り避けることはできない反応です。
ですが、勝敗で一喜一憂していると感情に流されたトレードをしがちになり、いずれ大きな失敗をしてしまいます。
たとえば、勝った後に嬉しい感情になっていれば、「勝ってるから1回くらい負けても大丈夫」と考えて余計なトレードをする。
それで勝てばいいですが、万が一負けた場合は結果としてはプラマイゼロですが、気持ち的には損失となっているので、再び余計なトレードをしがちです。
それを繰り返していればいつかは負けますし、負けた後には取り戻そうとする感情が働くので、またまた余計なトレードをする。
これがFX初心者が失敗へと突き進む理由です。
これを避けるには、いちいち勝敗で一喜一憂しないようにしなければなりません。つまり、感情のコントロールを身につけるということです。
具体的には、勝っても負けてもその日はチャートを閉じて頭を冷やす、1日の収益を数字で見るのをやめるといった方法が考えられます。
FXはお金が上下するものなので、感情反応を一切排除することはできませんが、感情を手懐けて常に冷静にトレードする方法を考えることは可能です。
勝敗に一喜一憂するのではなく、月や年間の損益という大きな目線で考えられれば、感情に振り回されることも減るでしょう。
まとめ:FX初心者は失敗を避けるのではなく、失敗の方法を学ぼう
今回の記事では、FX初心者がやりがちな失敗談についてまとめてきました。
初心者に限らず、FXをやっていれば必ず失敗するときが来ます。
ですが、よくある失敗をしてしまうとお金はどんどん減っていき、FXで勝てるようになるのは夢のまた夢です。
大事なのは失敗しないことではなく、正しく失敗すること。そして、その失敗の方法を学ぶことです。
今回紹介した失敗談は、実際に僕が初心者だった頃にすべて経験しました。
今振り返ればどれもやってはいけない失敗だったと思ってますが、初心者の頃はそういったことには中々気づけません。
だからこそ、FX初心者の方は今回の記事で「やってはいけない失敗」を参考にしてみてください。
FXは失敗しても退場せず、正しいアプローチ方法で続けていれば必ずトレードスキルが向上します。
失敗は成功の母ですが、やってはいけない失敗だけは避け、少しずつスキルを身につけていきましょう。
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