最終更新日 2023年2月21日
どうも、FXトレーダーのドン(@Don_trader666)です。
FXをやっている人の中には「いつかはFXだけで生活したい」と思っている人は少なくありません。
- 「毎日遊びながら自由に暮らしたい」
- 「お金があればこんなクソみたいな仕事は辞めてやる」
- 「好きな時間に起きて、好きなときに遊びに行く生活がしたい」
このようなことを思っている人も多いでしょう。
実際、FXは勝てるようになれば、普通にサラリーマンをやってるよりも大きな金額を短い時間で稼ぐことができます。
手法に自信があれば、ロットを上げることで利益を簡単に増やせるのです。
ですが、FXは9割が負ける世界と言われているように、現実にFXだけで生活できる人はほとんどいません。
1年ぐらいなら運で何とかなるかもしれませんが、2年〜3年とFXだけで生活し続けるのはかなり難しいのか事実です。
そこで今回の記事では、FXで生活するのは無理なのかどうかについて解説していきます。
いつかFXで生活したいと思っている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
FXで生活するのは無理?
まず結論から言ってしまうと、FXだけで生活することは可能です。
僕はトレード仲間が多いわけではありませんが、実際に5年以上FXの収益のみで生活している人が何人かいます。
僕自身はFXの収益以外にも収入源がいくつかありますが、やれと言われればFXだけの収益で生活することは全然可能です。
ですが、FXはメンタルの状態が何よりも大事だと思っているので、心の余裕を保つためにも収入源を複数確保しています。
あくまで個人的な意見ですが、FXで生活するためにはFX以外の収入が大事だと思っていて、FXに生活のすべてがかかっている状態でのトレードはメンタルへの悪影響がかなり大きいです。
FXは心とお金の余裕が大事
たとえば、デモトレードでは勝てていても、リアルトレードになると急に勝てなくなる人が多いのはなぜか。
それは「自分のお金がかかっている」という状態がメンタルを乱し、デモトレードのようにトレードできなくなるからです。
それぐらい、トレードとメンタルの関係は深いものになります。
FXで痛い目を見る人の多くは、メンタルが大きく乱れていて、冷静な頭でトレードできる状態ではないのにも関わらずトレードしていることが原因です。
余裕がある状態では決して手を出す場面ではないのに、負けていたりお金に余裕がなかったりする場合は「これで勝てばプラスになるから大丈夫」と適当なトレードをしがちになる。
僕の周りにもデモトレードでいい結果を出していたのに、リアルトレードになった途端にうまくいかなくなり数日で数十万円負けた人もいます。
こうした感情に振り回されたトレードを避けるためには、心の余裕が不可欠です。
そして、心の余裕は基本的には「お金の余裕」から生まれます。つまり、お金(生活費)に余裕がある状態であれば、冷静にトレードすることができます。
僕がFXだけで生活するのではなく、複数の収入源を確保した状態でFXをやっているのはこれが理由です。
FXだけで生活できるとしても、収入源や生活のすべてをFXだけに依存するのはやめておいたほうがいいでしょう。
FXだけがお金を稼ぐ手段ではない
FXをやっている人のほとんどは、トレードでお金を稼ぎ「今よりも贅沢な暮らしがしたい」「嫌な仕事を辞めたい」「自由になりたい」と思ってFXをやっているでしょう。
でも、そこで少し考えてほしいのが「FXだけがお金を稼ぐ手段ではない」ということ。
何度も言いますが、FXは9割の人が負ける世界と言われています。そしてこの9割の中でも、生活できるぐらい稼いでいる人はもっと少ないです。
Twitterとかで何千万とか何億とか稼いでる人(それが本当なら)は、FX全人口の0.5%もいません。
「FXで稼げる!」と思ってFXを始める人の多くは、Twitterなどで大勝ちした人や一発逆転した人を見て「自分でもいけるかもしれない」と思ってFXに手を出します。
ですがそれは単なる「生存バイアス」で、大勝ちした人が目立つことで目にする機会が増え、目にする機会が増えることで「自分にもチャンスがある」と心理的に錯覚するのです。
しかし、現実ではFXで生活できる人の割合は少数で、ほとんどの人は負けてFXから退場していきます。
それならFX以外の副業を始めたほうが、成功する確率は高いです。
たとえばアフィリエイトやブログであれば、しっかり作り込むことで月10万以上の収益を不労で維持できます。
「FXで生活したい」と思っている人は、「本当にFXでなければいけないのか?」と自問自答してみましょう。
FXで生活するのは可能でも、実際に生活していくのはハードルがかなり高いです。
FXはすぐに勝てるようにはならない
FXは短時間で大きな額を稼ぐことができるので、少し勝てるようになるとすぐ「FXで生活できるかもしれない」と安易に思いがちです。
ですが大前提として、FXはすぐに勝てるようにはなりません。
ましてや少し勝てるようになったとしても、生活できるぐらいのレベルになるまでには数年の時間がかかります。
2~3ヶ月プラスの収益になったからといって、FXで生活していこうと考えるのは自殺行為です。
個人的な意見ですが、FXで生活できるレべルというのは、2年以上月の収益をプラスに維持できるようになってからだと思います。
でなければ、FXだけで生活していくのは無理ですし、少し連敗しただけでメンタルが乱れ、感情に振り回されたトレードで資金を溶かすのがオチでしょう。
それを頭に入れた上で、それでも「FXで生活しなければならない理由」はありますか? お金を稼ぐ手段がFXでなければならない理由は?
ここが明確になっていないと、FXで生活していくのは到底無理です。
FXで生活している人の大半は、毎日何時間もチャートや相場と向き合ってきた人たちで、片手間にやっている人たちではありません。
勝てるようになってからも毎日検証していますし、常に自分のトレードスキルを向上させようと努力しています。
ぶっちゃけ、FXで勝てない人の多くは努力量が足りないのが事実で、FXと真剣に向き合っていない人がほとんどです。
FXで生活していきたいと思うのであれば、本気でFXと向き合う覚悟を持たなければなりません。
FXで生活するには規則正しい生活が鍵
先述したことをすべて踏まえた上で、ではFXで生活するために必要なスキルとは何か。
これも僕の個人的な意見となってしまいますが、それは「規則正しい生活」だと思っています。
しつこいようですが、FXで冷静にトレードするためには心の余裕が必要です。
僕はFXを5年以上やっていますが、1回1回のトレードで一喜一憂しているといつか必ず大きな失敗をします。
実際、僕は勝てるようになってからも大きな失敗をしていて、そのほとんどが自分の感情によるものです。
- 「負けた分を取り返そうとロットを上げてトレードする」
- 「今日は勝ってるからとエッジ(優位性)が明確ではない部分で、負けてもいいやと思いトレードする」
ですが、負けてもいいやと思っているくせに、実際に負けてお金が減るとイライラします。
イライラした状態でチャートを見ると、些細な値動きが全部チャンスに見えてきて、根拠もないのに勝てると思い込みロットを上げてトレードする。
その結果、1~2時間で30万円以上が溶けました。
今ではこうしたトレードは絶対にやらないようにしていますが、そのために規則正しい生活が役立ちます。
たとえば、
- 毎日同じ時間に起きる
- 筋トレやランニングで体を動かす
- 血糖値を急激に上げるものを食べない
- ドーパミンが出やすい食べ物を食べない
- 負けた後は散歩やシャワーに行って気分を切り替える
これは僕のトレードルールの一部でもあるので真似をする必要はありませんが、とにかく頭とメンタルを常に冷静になるように心がけています。
正直、FXで生活していくためには、手法とかの問題よりもメンタル面の問題のほうが大事です。
- 心に余裕がなければ冷静なトレードはできない。
- 冷静なトレードができなければ、FXで勝てない。
- FXで勝てなければ、FXで生活することは無理。
こういう論理です。
FXで生活するのが向いている人4選
さて、上記ではFXで生活するのは無理かどうかについて解説してきました。
僕個人の意見としては、「FXで生活するのは可能でも、あまりオススメはしない」ですが、どうしてもFXで生活したいという人もいるでしょう。
そこでここからは、どういう人がFXで生活するのが向いているのかについて考えていきます。
逆に言えば、以下の項目に当てはまらない人はFXで生活するのはやめたほうがいいでしょう。
もちろん、以下の内容はすべて僕個人の意見なので無視してもらっても結構ですが、後悔したくない人は参考にしてみてください。
自分の頭で考えて試行錯誤ができる人
まず第一に、FXで生活していこうと思うのであれば、絶対に試行錯誤は欠かせません。
というのも、FXというのは一度勝てるようになればそれで安泰というものではなく、常に手法の改善点などを見つけてブラッシュアップさせなければ生き残れないからです。
相場は人間の感情と心理の集合体である以上、相場参加者の心理や行動が変われば今まで効果的だった手法が通用しなくなるときが必ず来ます。
そうしたときに、自分の頭で考えて試行錯誤できる人でなければ、なぜ連敗しているのかがわからずに負け続けるのがオチです。
たとえば、ロシア・ウクライナ戦争の影響やFRBの利上げによってドルが強くなっているとき、今までの手法でショートが狙えそうになっても入るべきではありません。
為替は株と違って外的要因の影響が読みにくいですが、ファンダ面で明らかに強い要因があるときにはテクニカル手法が通用しなくなるときがあります。
そのときに試行錯誤して部分的に手法を変えたり、その時期の相場に合わせて最適な戦略を立てられるかどうかは、その人の性格に左右されるでしょう。
どんなビジネスでも試行錯誤なしには成功しませんが、FXや相場においては常に試行錯誤が求められます。
ひとつの手法でずっと安定的に生き残れるほど相場は甘くありません。
自分の頭で考えるのがめんどうだと思う人、試行錯誤が苦手な人はFXで生活していくのは無理だと思っておきましょう。
感情のコントロールが得意な人
FXと感情のコントロールは切っても切れない関係です。
相場は参加者の感情の集合体であり、人間の感情と心理によって相場が作られています。チャートはまさに人間の心理と感情の足跡というわけです。
その中で勝つためには、うまく感情をコントロールし、ほかの人が動揺するときにも冷静でいなければなりません。
たとえば、連敗しても冷静でいられる人、負けても気にならない人は感情のコントロールに長けた人です。
一方、負けてイライラする人、勝って調子に乗る人、連勝して浮かれた気分になりやすい人は感情のコントロールが下手だと言えます。
日常生活の中では感情はとても大事なものです。感情を一切表に出さない人は周りの人からも好かれませんし、何を考えているのかもわかりません。
しかし、FXや相場に参加するのであれば、感情はしっかりコントロールしなければ負けてお金を失います。
感情のコントロールは技術なので、怒りっぽい人でもある程度は身につけられますが、どうしても治らない性格の人もいるでしょう。
少なくとも、自分が短気で怒りっぽい、感情の起伏が激しいと自覚している人は、FXで生活するのはおすすめしません。
相場はそういう人からお金を奪い取る場所であることを頭に入れておきましょう。
自制心が強い人
FXで生活するには規則正しい生活が大事と書きましたが、自制心はその規則正しい生活を送るために必要なものです。
僕の知り合いのトレーダーは、毎日好きな時間に寝て起きて、好きなように遊びながらFXをやっていました。
ですが、1年もしないうちにどんどん資金を溶かし、結局は元の会社員に戻る結果となっています。
彼は「自分には専業は無理だった。自制心がないから毎日ダラダラした生活をして、トレードも適当になって負けまくった」と僕に言いました。
FXで生活することに限らず、フリーランスでも自制心がないためにダラダラした生活を送り、結局やっていけず会社員に戻る人がたくさんいます。
それはすべて自制心のなさによるものです。
もちろん、自制心がなくてもFXで生活している人はいますし、フリーランスとして自由に働いている人もいるでしょう。
しかし、自制心があって規則正しい生活をしているほうが、FXの成績が安定するのは僕が実際に実感していることです。
生活が乱れればメンタルも乱れ、感情に振り回されたトレードをしがちになる。
それで失敗して痛い目を見たからこそ、僕は自制心と規則正しい生活を大事にしています。
そもそも自制心がない人はFXに限らずフリーランスにも向いていないので、会社員と兼業でやるのがおすすめです。
過剰にお金に執着しない人
FXはお金を稼ぐことを目的にやるものです。
ですが、過剰にお金に執着している人はFXに向いていません。
FXはトレード1回で数万円~数十万円(ロットによって変わる)のお金が増えたり失ったりしますが、お金に執着すると冷静にトレードすることが難しくなります。
どんなに感情のコントロールに長けた人でも、負けてお金が減るとやっぱり嫌な気持ちになるものです。
そこで冷静さを取り戻し、いつも通りの感情でトレードできるかどうかは、元々のその人の性格によります。
お金に執着し、お金のことばかり考えている人は、トレード1回にかける想いが強いため、勝っても負けても感情が大きく動きます。
一方、そこまでお金に執着していない人は、勝敗で感情が動いても冷静さを取り戻すのが早いです。
特にオンオフの切り替えが得意な人はFXに向いていると言えるでしょう。
また、お金への執着心は「どれぐらい資金があるか」にも左右されるもので、資金に余裕がない人はやはり感情的になりやすいです。
なので、冷静なトレードをするためにも、FXは余剰資金でやるようにし、お金への執着を失くしましょう。
失くなってもいいお金は1円もありませんが、メンタル面での執着を失くすには「失ってもいいお金」でやる必要があります。
まとめ:FXで生活するのは無理ではないが難しい
今回の記事では、FXで生活するのは無理なのかどうかについて解説してきました。
結論としては、FXで生活するのは可能ですが、メンタルへの悪影響などがあるため、すべての人におすすめできるものではありません。
FXで生活するためには、自制心や感情のコントロール、そして常に努力する姿勢が必要であり、勝てるようになったからといって安易にFXだけで生活するのはやめておいたほうがいいでしょう。
FXをやっている人は「いつかは専業トレーダになりたい」と思う人も多いですが、現実的には会社員との兼業が一番おすすめです。
会社員でなくても、最低限FX以外の収入源がある状態、FXの収入がなくても生活に困らない状態でやること。
これが安定したメンタルでトレードするコツでもあり、FXで勝つために必要なことだったりします。
FXで生活したいと思っている人は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
Twitterのほうもフォローよろしくお願いします。
コメントを残す