【2023年最新】FXは損切りするから負ける?損切りさえしなければ負けない?

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最終更新日 2023年2月21日

どうも、FXトレーダーのドン(@Don_trader666)です。

FXをやる上で誰もが一度は必ず耳にする「損切り」

損切りとは、自分の思惑とは逆の方向にチャートが動いたとき、これ以上損失を増やさないために設定するラインのこと。

簡単に言うと、ロスカットラインのことですね。

たとえば、ドル円が130円まで下がると思い、131円でショート(売り)エントリーしたとします。

この場合、うまく下がればいいですが、相場は予測不可能なので逆に132円に上がることもあるでしょう。

そのときに損切りを設定していなければ、132円、133円と値が上がっていった場合、131円でショートエントリーしたポジションには損失がどんどん膨らんでいきます。

それを回避するために、131円でショートエントリーしたときに132円まで上がったら決済するように設定するのが損切りというものです。

今回の記事では、そんな損切りについて詳しく解説していきます。

実際、FX初心者の中には「損切りするから負ける」「損切りしなければ負けないのではないか」と思っている人も多いですが、それは大間違いです。

なぜなのか知りたい人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

FXは損切りするから負ける?

実際に損切りを設定してトレードしてみるとわかりますが、損切りラインに引っかかった後で自分の思惑どおりの方向に動くケースが少なくありません。

こうしたとき、多くの人は「損切りさえ設定していなければ負けなかった」という気持ちを抱きます。

たしかにそれは事実ですが、それは単なる結果論に過ぎません。

そして、損切りを設定せずに大きく逆方向に動き、大きな損失を抱えてしまうのもまた結果論です。

つまり、損切りは勝ち負けで「必要かどうか」を判断するものではなく「必要以上のリスクを負わないため」に設定するものなのです。

 

損切りしたほうが損失は少なくなる

ここからはもう少し損切りについて踏み込んで考えてみましょう。

「損切りするから負ける」と思っている人は、以下のような場面を想像してみてください。

ドル円が120円の状態で、121円まで上がったらショートしようとしています。

リスクリワードは1:2で想定し、122円に損切りを設定、119円で利確するつもりです。

この場合、121円でショートしたけど逆行し、反対方向に大きく動いた場合の損失は100pips。

一方、損切りを設定しない場合の損失は証拠金のロスカットまで止まりません。

どちらのほうがリスクが高いかは一目瞭然ですよね。

損切りはリスクを限定し、損失を少なくするための手段。

損切りを設定せずに、反対方向へ動いたときに「戻ってこい!」とお祈りするのはただのギャンブルです。

FXはどちらに動くかはわからないという点ではギャンブルですが、資金管理やトレード手法を徹底することで「再現性のあるトレード」になります。

そして、再現性のあるトレードをするには、1回1回のトレードの損失を少なくする必要があるのです。

 

損切りしなければ必ずお金を大きく失う

損切りを設定しないのはFXをギャンブルに変える行動です。

これはハッキリ言えますが、損切りをしないトレードをしていれば、いつか必ずお金を大きく失います。

Twitterなどには損切りせずに我慢したおかげで大きく勝ったという人もいますが、ああいうことができるのは元々の軍資金があってこそです。

FX初心者であまり資金がない人が同じ行動をすれば、すぐにロスカットになって口座はスッカラカンになります。

損切りは自分のお金を守る行為。

証券口座には必ず「証拠金維持率」というものがありますが、本当の資金管理は損切りによってするものです。

1回1回のトレードを損切りを設定してリスクをコントロールすることで、自分の資金を管理していく。

証拠金維持率が低くなったり、追証を警告されたりするのは資金管理がヘタクソな証です。

本当に資金管理ができている人は、勝ち負けに関わらず1回1回のトレードでの資金をしっかり管理しています。

「損切りするから負ける」と思っている人は、損切りしなかった場合の都合の良い結果だけを見ているだけで、資金管理まで考えていないケースが多いですね。

 

ナンピンは危険

「損切りさえしなければ負けない」と思っている人の多くは、「損切りせずにナンピンして助かった」という経験をしている人が多いです。

ナンピンとは、思惑とは逆方向に動いたときにさらにロットを足してエントリーすることを指します。

たとえば、ドル円を120円のときに10lotでロングエントリーした場合、119円に下がったときにさらに10lotロングでエントリーするといった感じです。

119円まで下がってから上方向に動いた場合、元の120円まで戻った段階で損益はプラスになります。

つまり、ナンピンすれば損益分岐点を変えることができるのです。

そのため、ナンピンで助かった経験をした人は、万が一エントリーした方向とは反対方向に動いたとしても、さらにロットを足して損益分岐点を変えることで負けないと思い込むようになります。

もちろん、ナンピンのすべてが悪いわけではありませんが、ナンピンした後に必ずしも思惑の方向に動くとは限りません。

ドル円を120円で10lotロングし、119円に下がってさらに10lotロング、でもそこで上がらずにもっと下がる可能性もあります。

ナンピンは損益分岐点を変えられますが、逆方向へ動いた場合の損失も大きくなります。

それなりにFX経験を積み、相場にも慣れてきた人がナンピンするのはわかりますが、FX初心者が真似してナンピンするのは危険です。

 

損切りをしないから退場する

僕はこれまでたくさんのトレーダーを見てきましたが、FXで資金が足りなくなって退場するほとんどの人は損切りを設定しない人たちでした。

実際、損切りはFXを始めたらまず一番最初に学ぶべきことですが、多くの人は最初に学んだことを実践しません。

数か月トレードをして少し慣れてきて、何度か勝った経験などを積むと、「損切りしなくても勝てる」と自分のスキルを勘違いして損切りを設定しなくなる。

そして、損切りを設定せずにエントリーとは反対方向へ動いた場合、「必ず戻ってくる」と自分に都合の良い言い訳をし、ナンピンなどでさらに損失を拡大する。

これがFX初心者の鉄板の負けパターンです。

損切りされ設定していれば、多少負けが続いても退場することはありません。

ですが、損切りを設定していないとたった1回のトレードで退場する可能性があります。

FXで何よりも大事なのは「生き残ること」。

どんなに凄腕のトレーダーでも連敗することはありますが、彼らはしっかり損切りをしているから今まで生き残っているのです。

しっかり基本に忠実に損切りを設定していれば、退場することなくトレードスキルを上げていけます。

 

損切りするべきタイミング

ここまでは損切りの大切さについて語ってきました。

損切りは自分のお金を守る行為であり、FXで生き残るためには必須です。

では、損切りするタイミングとはいったいどんなときなのかと、疑問に思う人もいるでしょう。

以下では、損切りするべきタイミングについて解説していきます。

損切りをすべきなのは、主に以下の2つのタイミングです。

損切りのタイミング
  • トレードの根拠が崩れた場所
  • 証拠金に対する比率で決める

 

トレードの根拠が崩れた場所

まず1つ目は、自分のトレードの根拠が崩れた場所です。

トレードするときは、何らかの根拠を持ってエントリーするのが基本ですが、そのエントリーの根拠が崩れたときはが損切りするべきタイミングとなります。

たとえば、エントリーする根拠には大まかに以下のようなものがあります。

  • 移動平均線
  • ダウ理論
  • 水平線
  • トレンドライン
  • チャネルライン
  • フィボナッチ
  • MACD…etc

ほかにも色々あると思いますが、多くの人は上記のいずれかをエントリーの根拠に使っていることがほとんどです。

僕が使っている移動平均線を例にすると、ロングする場合はレートが移動平均線の上に抜けてからエントリーしていきますが、この場合の損切りは移動平均線を下抜けしたときです。

移動平均線の使い方についてはいつか機会があれば詳しく解説していきますが、基本的にレートと移動平均線の位置はエントリーする上でのひとつの根拠になります。

また、ダウ理論でエントリーする場合も、ロングするときは高値越え、損切りは安値割れというように明確です。

何を根拠にエントリーするかは人それぞれ違いますが、損切りのラインはその根拠が崩れた場所なのは変わりません。

移動平均線の上抜けでエントリーしたのに、下抜けしてもそのままポジションを持っているのはエントリー根拠とは矛盾してしまいます。

根拠が崩れた場合は素直に負けを認め、それ以上損失を増やさないためにしっかり損切りしましょう。

 

証拠金に対する比率で決める

損切りのタイミングの2つ目は、証拠金に対する比率です。

FXをやっている人は、1人ひとり証拠金の額が違います。

100万円の軍資金がある人もいれば、50万円や30万円しかない人もいます。

エントリーの根拠が崩れた場所が損切りの場合は、相場環境によって損切り幅が大きくなる可能性がありますが、証拠金に対する比率であれば最大損失が決まっているので心配はいりません。

たとえば、証拠金に対する比率を4%に設定した場合、証拠金が100万円ある場合は最大損失が4万円のところに損切りのラインを設定していきます。

この場合は、いくらのロットでエントリーするかにもよりますが、証拠金の額によって損切り幅を調整していくので1回1回のトレードに安定感が出るのがメリットです。

比率は自分で好きに決めて問題ありませんが、大体4%~7%ぐらいがおすすめですね。

損切り幅が大きくなりそうな手法の場合は、ロットで最大損失をコントロールしておけば問題ありません。

実際にやってみるとわかりますが、1回1回のトレードの最大損失が決まっているとメンタル的にも安定するので、負けても立ち直りが早いです。

トレードはメンタルと感情が命といっても過言ではないので、トレードの勝ち負けで一喜一憂タイプの人は証拠金に対する比率で損切りラインを決めるのがいいでしょう。

 

損切りする際の注意点3つ

最後に、損切りをする際の注意点を3つほど紹介していきます。

「損切りしたほうがいいのはわかってるけどできない」という人は少なくありません。

そんな人は、以下の3つを頭に入れておくのがおすすめです。

  • 他人の言うことを信用しない。
  • 手動でできない人はOCOや逆指値を使う
  • しっかりと負けを受け入れる

詳しく解説していきます。

 

他人の言うことを信用しない

損切りしようか迷っているとき、誰か同じ境遇の人をTwitterなどで探す人は多いです。

ロングしたけど下がってしまい、損切りしようと迷っているとき、Twitterで同じくロングしている人がどう考えているか情報収集し、そのとおりに行動する。

これは絶対にやめるべきですし、損切りは他人の言うことに従ってするものではありません。

損切りは自分のトレードルールに基づいてするものであり、損切りするべきタイミングが来た場合はすみやかに実行すること。

同じくロングしている人が「これから上がる」と言っていても、自分のトレードルールの損切りラインが来たらすぐに損切りする。

仮に損切りした後に上がったとしてもそれは結果論であり、ほかの人にチャートの右側が見えていたわけではありません。

他人の言うことを信じ、損切りせずにさらに下落した場合の損失はその他人が被ってくれるわけではなく、自分のお金が減るだけです。

自分の資金は自分でしっかり守るのがFXの基本です。

損切りをするときは、必ず自分のトレードルールを守ることに集中しましょう。

 

手動でできない人はOCOや逆指値を使う

損切りが中々できない人におすすめなのは、OCOや逆指値を使うことです。

OCOとは、あらかじめ利確と損切のラインを決めておく設定のことであり、逆指値は損切りのラインだけを設定するときに使います。

実際、「ここまで反対方向に動いたら損切りしよう」と思っている人は、そこまで動いても「そろそろ上がりそうだから、もう少し我慢しよう」と損切りをしようとしません。

損切りした瞬間に思っていた方向へ動けばイライラしますし、精神的にかなりダメージも負います。

だから中々負けを認められずに、はじめに決めていた損切りのラインを変えてしまう。

ですが、何度も言うように損切りをした瞬間に思惑どおりに動いたとしても、それは単なる結果論に過ぎません。

損切りせずにさらに損失が積み重なるのも結果論ですが、FXでは最大損失をコントロールするのが何よりも大事です。

損切りをしていれば負けても退場することはなく、何度でもやり直しができます。

エントリーした瞬間にOCOや逆指値を設定しておけば、自分の意思の力とは関係なく決済してくれるので意思決定のエネルギーも消費せずに済みます。

今まで何度も損切りラインを変えたり、損切りできずにズルズル損失を膨らませた経験がある人は、OCOと逆指値をうまく使ってみましょう。

 

しっかりと負けを受け入れる

損切りをする上で何よりも大切なのは、しっかりと負けを受け入れること。

損切りができない人というのは、結局のところ負けを認められていないケースが大半です。

もしくは、「一度反対方向へ動いてから思惑どおりに動くんだ」「少し焦ってエントリーしただけだから大丈夫」と思っていたりします。

ですが、これらは自分への言い訳であり、単なる自己正当化に過ぎません。

実際には、そのエントリーポイントが間違っていただけの話です。

世の中にはたくさんの勝ち組トレーダーがいますが、彼らも普通に負けますし連敗とかもしています。

ぶっちゃけ、損失を重ねて退場していく人と勝ち組トレーダーとの圧倒的な違いは、損切りができているかどうかです。

損切りをしていれば損失を最小限に抑えることができます。

その損失分はトレードがうまくいったときに利益でまくっていけばいいだけ。

FX初心者の人はそこに気づかず、1回1回のトレードで絶対に勝たなければいけないと思い込みすぎています。

しっかりと負けを認め、負けるのが当たり前だと頭に入れておくことで、損切りもすんなりできるようになっていくでしょう。

 

まとめ:損切りでリスクと損失をコントロールしよう

今回の記事では、FXと損切りについて詳しく解説してきました。

損切りはFXの基本中の基本とも言える行為であり、誰もが一番最初に学ぶことです。

ですが、実際には損切りができずに損失を大きくしている人は少なくありませんし、「損切りさえしなければ負けない」と思い込んでいる人もいます。

損切りは自分の資金を守る行為であり、FXにおいて損失をコントロールするのが何よりも大事です。

損切りせずにナンピンなどで助かった経験をした人も、いつかは痛い目を見て大きくお金を減らすのがオチです。

FXで安定して勝ちたいなら、必ず損切りを設定し、リスクと損失をコントールした上でトレードしましょう。

Twitterのほうもフォローよろしくお願いします。

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