生活をルーティン化するメリットとデメリットを考えてみる。

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最終更新日 2024年5月16日

人の生活は基本的に毎日同じことの繰り返し、言い換えると「ルーティン」で成り立っている。

学生であれば朝起きて通学し、学校で授業を受けて帰宅する。

社会人も学校が会社に変わっただけであり、会社で学校でいう勉強という名の仕事をすることになる。

基本的に人間の生活は仕事(学校)と余暇を繰り返すだけのルーティンなのが事実である。

だが、生活のルーティン化にはメリットもあるがデメリットもあり、ルーティン生活を送ることがつまらない人生になることもあるのだ。

 

生活をルーティン化するメリット

現代はテクノロジーの進化がとても早く、その影響は現代人の日常生活の中にも及んでいる。

今ではスマホ一つあれば仕事をすることもできるし、趣味や娯楽を楽しむこともでき、買い物や人間関係を構築することもできる。

そしてさらに、テクノロジーの進化は現代人の生活をルーティン化することにも寄与している。

毎日自分がやることややるべきこと、生活のリズムから時間の管理まで、現代のテクノロジーを駆使することで、規則正しい生活習慣をつくることが昔よりもはるかに可能になった。

人間の体にとって生活習慣を整えることは、仕事をする上でも人間関係を楽しむ上でも人生を思いっきり生きるためにも大事なことである。

暴飲暴食や運動不足、睡眠不足といった乱れた生活習慣を送っていれば、体はどんどん不健康になっていき、気づけば病気になったり、常に不調を訴えるようになるだろう。

生活をルーティン化するメリットは、毎日自分のやることややるべきことをしっかりと管理し、生活習慣を整えることで、健康的かつ充実した人生を送れる点にある。

自分が決めた生活ルーティンであれば、不自由を感じることなく、毎日の充実や満足を感じられるだろう。

 

生活をルーティン化するデメリット

上記で説明したとおり、生活をルーティン化するのは生活習慣を整えるのに有益であり、生活習慣を整えることで毎日の生活や人生に充実感を感じることができる。

しかし、あまりにも何でもかんでも生活をルーティン化してしまうと、逆に充実感がなくなったり喜怒哀楽といった人間として大事な部分が失われていく。

つまり、生活をルーティン化しすぎることでも充実感はなくなるのである。 

毎日同じような生活をし、帰宅してからの時間や余暇の過ごし方も毎日似たようなことをする。

このように生活をルーティン化しすぎてしまうと、生きる意味や人生の意味といったことに悩みやすくなり、自分がやっていることに価値を感じなくなってしまう。

その結果、社会はどんどん豊かになっているにも関わらず、現代人の喜びや幸せは相対的に低くなっていき、次第に自分が人間なのかロボットなのかわからなくなっていく。

ただ毎日同じような生活を淡々と送るだけの人間になっていくのである。

生活をルーティン化するデメリットは、生活のほとんどが固定化されることにより、人間を有機質的なものから無機質的なものに変えてしまうことにある。

ただ毎日同じことを繰り返すだけの生活に耐えられる人でもなければ、人生につまらなさを感じるだろう。

 

生活のすべてをルーティン化してはいけない

人間の生活にはルーティン化するべき部分と、してはいけない部分がある。

大事なのはルーティン化するべき部分と、してはいけない部分をしっかりと見極めることである。

ルーティン化とは簡単にいえば「習慣」のことであり、毎日同じことを繰り返すことだ。

日常生活で考えてみると、ルーティンには朝起きる時間や通勤・通学、仕事や帰宅する時間、余暇の過ごし方から寝る時間までが当てはまる。

そうした生活をルーティン化することは時間の管理もキッチリし、無駄な時間を過ごさずに生活習慣を整える効果がある。

だが、余暇の過ごし方や休日の過ごし方といった部分までもルーティン化してしまうのは良くない。

時間を気にして余暇を過ごすのではなく、やりたいことをとことんやるようにし、時間を気にした過ごし方をやめてみる。

ルーティン化と時間は切っても切れない関係にあるが、「時間」という制約から解放されることで、心身ともにリラックスした感覚を得ることができ、毎日の生活に充実感が自然と生まれてくる。

生活のルーティン化を考えるときは、どこをルーティン化すべきで、どこをランダム化するかを考えるのが大事なのだ。

 

生活のルーティン化にランダム性を取り入れる

生活のルーティン化でロボット人間にならないためには、生活をルーティン化で埋め尽くすのではなく、ランダムな要素を生活の中に取り入れなければならない。

たとえば、起きる時間を一定にするのではなくランダムにし、アラームをかけるのをやめて自然に朝目が覚めるようにしてみる。

寝る時間も同様に、明日仕事があるから寝なきゃと思いながらベッドに入るのではなく、自然と眠たくなった時間に寝るようにする。

アラームはかけていると「鳴るまで寝る体」になり、アラームをかけずに寝ると「自然と同じ時間に目覚める体」になっていく。

こうした生活のランダム化は生活の中に刺激を与えるとともに、生きていることを実感させてくれるものである。 

これまで説明したように、生活にはルーティーン化するべき部分があるのも事実だ。

だが、生活のルーティンの中に少しランダム性を取り入れることで、より充実した生活や満足感を味わうことができるだろう。

生活のルーティン化は、ルーティンとランダムをうまくミックスさせた生活を送ることで最大化されるのである。

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