本を読む人と読まない人の違い【知は力なり】

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最終更新日 2024年5月13日

私は毎日本を読むのが習慣である。

昔は本なんか興味なかったのだが、今では毎日2時間本を読むことをノルマとし、何かしらの理由がない限りは毎日本を読んでいる。

読んでいる本のジャンルは多種多様で、主に哲学や心理学、脳科学や生物学、医学や遺伝子学などである。

ほかにも、金融や社会といったジャンルや、たまにエッセイや小説、自己啓発本なども読むことがある。

私が本を読むのは、インテリを気取りたいわけでも、他人に対して知識でマウントを取りたいわけでもなく、ただ「知りたい」という知的好奇心を満たすためだ。

本の中には今まで自分が見たことのない世界が広がっている。目に見える世界ではないけれど、頭と体で感じ取れる世界。

「昨日知らなかったことを知る」

読書の醍醐味はここにあると私は思う。

 

本を読む人と読まない人の違い

現代人は昔の人と比べて、日常的に読書する時間が少なくなっているらしい。

一説によると、日本の大学生は1年間に平均で2.5冊程度しか本を読まず、読書率は年々下降しているようだ。

現代人の多くは、読書するよりもスマホでゲーム、本を買うよりも服や食べ物にお金を使うことを好む。

だが、同じ時間を使っていても、本を読むことで得られることと、スマホのゲームに課金して得られることには天と地ほどの差がある。

本を読むとさまざま知識が得られ、それらの知識はこれからの人生にも役に立つのだ。

 

本を読む人は賢い人になる

大前提として、本は他人にマウントするために読むものではないし、ましてや知識をひけらかすために読むものでもない。

読む本にもよるが、本を読んでいると自然とさまざまな知識が頭に入ってくる。

その知識を自分の頭の中で咀嚼し、時間をかけて反芻することで血肉となり、本当の学びへと昇華されていく。

こうした知識の過程を辿っている人は、勉強ができるできないの賢さではなく、人として賢い存在となっていく。

「賢い」というのは、ちゃんと頭が使え、理性的で謙虚で知識に敬意を持つ人である。

「自分の頭で考える」という行為は、人を本当の意味で成長させ、聡明で誠実な人格をつくるのだ。

本を読む人は知識だけでなく、内面もしっかり磨かれている。

考え続けることをやめず、頭と手を動かし続けることで、人はどんどん魅力的になっていくのだ。

フランスの哲学者であるブレーズ・パスカルが「人間は考える葦だ」と述べたように、人間にとってもっとも大切なのは、「考えること」なのである。

 

本を読まない人は自分の頭で考えられない

一方、本を読まない人の多くは、自分の頭で考えることを知らない。

いや、「できない」といったほうが正しいのかもしれない。

めんどくさいことから逃げ、「なぜめんどくさいのか?」と思考することができず、自分の感情の揺れ動きに対しても無防備で、感情のコントロールができない。

世間のマジョリティな意見を「正しい」と思い込み、自分の人生や生き方が正解なのだと自分自身に必死に言い聞かせ、悩みとの向き合い方も知らないため、悩みに悩まされてベッドの中に逃避するしかない。

たまの休日をストレス発散と称し、物を買い漁ったり、暴飲暴食したり、セックスの快楽に浸り、日曜の夜には翌日の仕事のことを考えて死にたくなり、どこかに簡単にお金を稼げるおいしい話がないかと呟きながら眠りにつく。

そして、社畜生活の中へと自分を没落させていく。

もちろん、上述したような人は稀で、本を読まない人全員がこのような生活を送っているわけではない。

しかし、日常的に本を読む人でこのような生活をしている人はあまりいない。

堕落した生活を送っている人の大多数は「本を読まない人」なのだ。

 

自分の頭で考える手段が「読書」

本を読むから偉いわけじゃない。本を読まないからダメなわけでもない。

大事なのは身の周りの物事について「自分の頭で考えること」だ。

そして、その一つの手段として読書がある。

本を読まない人でも、自分の頭で考え、クリエイティブなことをする人はたくさんいる。

逆に、本を読む人でも自分の頭で考えられない人も中にはいる。

だが、本を読むか読まないかは、職業や年収、外見や社交性といった目に見えやすいものよりも、相手の人格を知るためにはるかに役立つ。

いい会社に勤めて年収が高い人が賢いとは限らない。むしろ人間的にバカであることのほうが多い。

なぜならいつもお金のことだけしか考えず、人生について自分の頭で考える時間も、内省して内面を磨く時間もないからだ。

本を読むのは人格の成長に貢献し、自分の頭で考える手段となるものである。

 

本を読む人と読まない人の違いは「価値観」

私自身、本を読みはじめてからたくさんの影響を受けてきた。

それどころか、本を読んで人生が大きく変わったといっても過言ではない。

私は子どもの頃は本など一切読まず、いつも外で友達と遊んでいた。

家にいるときは大抵ゲームをするか漫画を読むかのどちらかで、小説すら読もうとすらしていなかった。

そんな私が本を読みはじめたのは大人になってからであり、それが今では毎日2時間読む習慣になった。

これほど本にのめり込むきっかけとなったのは、本によって今までの価値観や世界観、考え方や生き方が変わった経験があるからである。

本を読めば昨日知らなかったことを知ることができる。

自分が経験・体験できないこと、考えもしなかったようなことを本は教えてくれる。

その「知らないことを知る」という感覚が純粋に楽しくて仕方なかった。

本を読めば読むほど自分の中で何かが変わり、昨日の自分よりもほんの少し成長できる。

「チリも積もれば山となる」のことわざどおり、気がついたときには自分の価値観や考え方が180℃変わっていた。

本を読む人と読まない人の違いは、子どもの頃の「価値観」が変わっているかどうかとも言えるだろう。

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知識=実生活を生きる力

本を読むという営みは、人生においてとても大切なものだ。

本を読むことで人生をより有意義に生きられるようになる。

つまりそれは、知識は人生において不可欠であり、知識こそが実生活でもっとも大事なものだともいえる。

知識こそがすべてだと認識していたフランシス・ベーコンは、「知は力なり」と簡潔かつ力強い言葉を述べている。

知識がなければ、人は自分の頭で考えることができない。

自分の頭で考えることができなければ、世間の間違った常識や不条理に対してもただ我慢して従うだけになってしまう。

本を読むのは人生を幅広い視点から見つめるためにも役立ち、生き方の選択肢を増やしてくれる。

自分の頭で考えるための知識を身につけ、多角的な視点で物事を見ることで自分のなりの生き方が見つかりやすくなるのだ。

本を読むことがすべてではないが、本を読むことに費やした時間は必ず自分自身にとってかけがえのないものとなるだろう。

読書は、あなたの人生を大きく変えるきっかけをもたらしてくれるものなのである。

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