最終更新日 2024年5月16日
歳をとると行動力や情熱といったものが少しずつ減退していく。
何をするにも「めんどうくさい」という気持ちが先行するようになり、「それは意味があるのか?」「将来の役に立つのか?」といった視点で物事を考えるようになっていく。
10代や20代の若い頃は先のことなど考えず、その場その瞬間が楽しければそれでよかった。
体力も無限にあり、やりたいと思ったことを後先考えずにやり、行きたいと思ったところに行き、時間や手間など考えずに行動することができた。
だが、30代になるとさまざまな面での変化が訪れる。
家庭や人間関係の問題を抱える人もいるし、仕事やお金に対する不安、そして何より健康状態に大きな違いが出てくる。
20代の頃に自由奔放にしていた生活のツケが、30代になると一気にやってくるのだ。
だが、30代で一気に老ける人がいる一方で、20代の頃とほとんど変わらない老けない人もいる。
両者の違いはどこにあるのだろうか?
30代で老ける人と老けない人の違い
人間である以上、歳を重ねるにつれてさまざまな変化が訪れる。
そうしたさまざまな変化を前にすると、人は人生に対する体力が次第になくなっていく。
家から出るのもめんどうになり、人と会うことも減り、運動不足で体は重たくなり、ゲームなどの娯楽にも興味がなくなり、趣味と言えばYouTubeかNetflixで映画を見ることぐらいしかなくなっていく。
もちろん、30代のすべての人がこういう風になるわけではない。
30代だろうが40代だろうがやりたいことをやり、日々の中で自分なりの目標や目的を見つけて頑張る人もいるし、人生を謳歌している人もいる。
そうした人と、30代で一気に老け込む人の違いこそ「体力」である。
私も30代になり最近とくに実感するのだが、生きていく上でもっとも大切なのは体力なのではないかと思う。
もちろん、仕事やお金、健康や人間関係といったものも人生において大切ではあるのだが、これらすべては体力があってこそ生かされるものである。
体力がなければ働いてお金を稼ぐことができず、健康維持ができなくなって人間関係を楽しむこともできなくなるだろう。
30代で老ける人は体力がない
ここで言っている体力というのはマラソンを走ったりする持久力的なもののことではなく、人生に対する体力とでも言うべきものである。
言い換えると、行動力や好奇心、決断力や情熱などのことだ。
人生における体力がなくなると、たとえ歳が若くても人は一気に老けてしまう。
老化とは年齢によって実感するものではなく、人生に対するモチベーションの低下によって測るものである。
そして、人生に対するモチベーションは体力によって維持される。
体力があれば行動力や情熱がいつまでも失われないため、どんどん人生でやりたいことが溢れ、目的や目標を持った日々を送り、好奇心のままに生きることができる。
一方、体力がない人はすべてがめんどうくさくなり、休日は疲れを取るという名目で家に引きこもり、友達や恋愛とも疎遠になり、YouTubeやネットフリックスをダラダラ見る生活になっていく。
そして気づけば健康を害し、体が思うように動かなくなり、それがさらに仕事以外の部分での引きこもりを加速させていく。
もちろん、そうした生活が悪いというわけではない。
本人がそれで納得しているのであればそれでいいのだろう。
人生はしょせん自己満足なので、自分が納得した生き方をしていればそれで十分である。
現状維持を目標にすると老ける
ただ、私は年齢に縛られることなく、いつまでも情熱的に人生を生きていきたいと思っている。
人生でやりたいと思ったことはやり、行きたいと思ったところへ行き、人生を悟ったように慎ましく生きるのではなく、何かしらの目的や目標を持ちながら自分で自分に納得して生きていきたい。
こうした思いが30代になってから特に強くなっている。それは多分周りの30代の人たちがどんどん活力がなくなってきているからだと思う。
久しぶりに同年代の友達と会ったりすると、昔のような行動力や体力がなく、話し方から疲れがにじみ出ている人が多いと感じる。
会話の多くも繰り返す日常についてや過去の思い出話ばかりで、これからやりたいと思っていることなど、将来の目標のようなものを聞くことがほとんどなくなった。
みんな口をそろえてこう言う「現状維持が目標かな」と。
それを否定したり批判したりはしないが、すっかり落ち着いてしまったことになんだか寂しさを感じてしまう。
結婚して家庭を持っている人はとくにその傾向が強い。一軒家を買って35年のローンを組んでいる人は、働けなくなることが一番のリスクであり、常にお金と嫁の機嫌をうかがいながら生活している。
遊びに行くためには嫁の許可とお金の問題をクリアし、さらに体力と休みの日程をクリアしなければならない。
そうした生活は私にとっては地獄そのものである。
30代で老ける人にはなりたくない
何度も言うが、私は結婚などを批判しているわけではない。ただ私はそうした生活は息苦しくてできないだけである。
結婚していても自由に生きている人がいるのも知っているが、独り身のほうがすべてにおいて自由度が高いのは言うまでもない。
だから私は物心がついた子どものときから「結婚しない」と周りに豪語していた。
結婚に恨みがあるわけではないが、周りの結婚している人たちを見ると「結婚は人生の墓場」と言われるのも納得できる。
少なくとも私の周りの人たちは30代で一気に老け込み、毎日現状維持を目指して繰り返す日々の中でどうにか小さな幸せを見つけながら、うまくストレスを解消しながら生きている。
「現状維持は後退」という言葉があるように、現状を維持しようとすると人は一気に老ける。
新しいことをはじめたり、やりたいことをやらずにいると、体力はどんどんなくなっていき、人生に対するモチベーションもなくなっていく。
この世で一番怖いのは無気力の状態で生きることであり、できない言い訳ばかりを繰り返し、30代で老ける人にだけはなりたくない。
結局のところ、体力があれば人生のたいていの問題は何とかなるのだ。
たとえ年齢として老化したとしても、心の老化だけは絶対にしたくない。
せっかく生まれたのだから、人生を完全燃焼させるように生きていきたいと強く思う。
コメントを残す