心の拠り所がない人へ【心の拠り所を作る方法】

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最終更新日 2024年4月26日

仕事や人間関係に追われ、めまぐるしく時間が過ぎる毎日の中を生きていると、自分にとっての「心の拠り所」を持つことの大切を身に染みて実感する。

精神的な疲れを癒してくれたり、今日も明日も頑張ろうと思える「心の支え」のような人生の指針が自分の中にしっかりとある人は強い。

人によってはそれが家族であったり友人であったり、恋人であったりするかもしれない。あるいは、音楽やゲーム、マンガといった趣味や娯楽の類かもしれない。

心の拠り所は、くだらない人間関係や楽しくもない仕事で疲れきった心を癒すためにとても効果的だ。

人生はある意味ゴールのないマラソンのようなものであり、人は休まずにずっと走り続けることはできない。

心の拠り所は、人生というマラソンを走るための武器であり、心を守るための最大の防御でもあるのだ。

 

心の拠り所がない人はいない

結論から言うと、人は誰しも自分にとっての心の拠り所を持っている。

自分は心の拠り所なんてないと思っている人でも、自分でも気づかないうちに自分の生活の中の何かを心の拠り所にしているものである。

人生には思い通りにいかないことはたくさんあり、ストレスが溜まることもいっぱいある。心は常に振り回され、精神的に参ってしまう人も少なくない。

そうした中で生きていくには、どうしても心の拠り所が必要になる。

本当に心の拠り所がないのであれば、あなたは今このブログを読んでいないだろうし、とっくに心が壊れているはずだ。

つまり、心の拠り所がないと思っている人は、自分にとっての心の拠り所に気づいていないだけである。

不思議なもので、人は自分にないものを探すのは得意だが、自分が今持っているものに気づくのは苦手だ。

幸せも多くの人は「手に入れるもの」と思っているが、本当の幸せとは普段の生活の中にある身近なものの中にこそある。

心の拠り所もそれと同じで、自分が何を拠り所としているのかに気づくことが、心の拠り所を作る第一歩である。

 

心の拠り所は自分で作っていい

おそらく、多くの人にとっての心の拠り所は、自分のことを理解してくれる人がいる場所だろう。

そこは自宅だったり、友人との集まりの場だったり、あるいは職場だったりするかもしれない。

もしくは、二次元の世界であるゲームやネットの中やマンガの世界に自分の居場所を見つける人もいるかもしれない。

ゲームや漫画、アニメや映画といった虚構の世界は、現実の世界の逃亡場所でもあるからこそ人気がある。まさしく心の拠り所である。

二次元の世界に入り浸っていると、もっと社会や現実の人間関係を大事にしたほうがいいと言われることもあるだろう。

だが、自分にとっての現実逃避の場所は一人ひとり違う。

それと同じく、心の拠り所となっている場所や生きがいを感じる場所も一人ひとり異なっている。

他人の居場所が自分の居場所ではないように、心の拠り所となる場所は自分が好きに選択していいのだ。

自分の心が癒される場所があれば、そこが自分の居場所であり、本当に大切にすべき領域である。

そうした場所を一つでも持っていれば、人は少しだけ強くなれる。世間の目、周りの雑音、批判や罵声といったものからも身を守ることができる。

綺麗事だと思われるかもしれないが、人は信じるもの、愛するもの、安心できる場所、理解してくれる友人、時間を忘れて没頭できるもののどれか一つがあるだけで、自分らしく生きていけるのだ。

これを読んでいるあなたも、気づいていないだけで自分にとっての心の拠り所となっているものが何かしらあるはずだ。

 

心の拠り所=自分らしくいられる場所

自分にとっての心の拠り所は自然に気づくものではなく、しっかり自分の心と向き合わなければ気づくことはできない。

そこでまず考えてもらいたいのは、「自分が自分らしくいられる場所はどこか?」である。

これは何も家族や友達、会社といった外の世界だけの話ではなく、一人で何かをしているときなど、自分の内側の世界も含んだ話だ。

たとえば、ゲームをしているときが一番楽しくてウキウキしているのであれば、ゲームをしている瞬間が自分らしくいられる場所である。

ほかにも、読書をしているとき、写真を撮っているとき、歌を歌っているとき、楽器を弾いているとき、マンガを読んでいるとき、映画を見ているときなど、それをしているときに自分らしくいられるのであれば、そこがあなたにとっての心の拠り所である可能性が高い。

また、自分が理想とする人物を心の拠り所にするのもいいだろう。

現実の世界に存在する人でもいいし、ゲームや漫画の中に存在するキャラクターでもいい。自分が「こうなりたい」と思う人物を思い浮かべるのだ。

そして、その人物を自分のロールモデルとして心に住まわせ、何か行動するときや迷ったとき、悩んだときに「この人ならどうするかな?」と考える。

ロールモデルというのは簡単に言えば「お手本になる人」のことであり、ロールモデルを心の中に住まわせることで、迷ったときや悩んだときの心の拠り所にもなってくれる。

これは友達や恋人がいない、家族とも疎遠になり、職場にもうまく馴染めず、どこにも自分の居場所を感じられない人におすすめの方法である。

心の拠り所は自分で勝手に作れるものなのだ。

 

楽しい気持ちが心の拠り所となる

そもそも、この世界には自分の居場所が自然と用意されているわけではない。いつだって居場所は自分で見つけるものなのだ。

たとえ社会の中や家庭の中、ネットの中などに自分の居場所がないとしても、自分で勝手につくればいい。

社会や人間関係の中につくるのが難しいのなら、自分の心の中に作ればいい。

自分の心は自分だけのものだ。心に何を入れて、何を排除するかは自分の自由である。

それなら、心の拠り所として趣味や娯楽を入れたり、ロールモデルとなる理想の人物を心に入れ、それと一緒に生きていけばいい。

矢沢永吉の名言の中に、「俺はいいけど、YAZAWAがなんて言うかな?」という言葉があるが、まさにロールモデルを心の中に住まわせている例だ。

心の拠り所は自分で自分の心の中につくれるし、多くの人はすでに何かしらの心の拠り所を持っている。

自分が元気になれる場所、テンションが上がるもの、やっていて楽しいと思えること、自分らしくいられるもの、それらはすべてあなたにとっての心の拠り所だ。

心の拠り所は何も家族や友達、恋人といった人間関係の中にあるものではなく、自分の心の中で完結するものである。

心の拠り所がないと思っている人は、何かひとつでも楽しいと感じたことを思い出してみよう。

人でも趣味でも娯楽でも、きっとそれがあなたにとっての心の拠り所であり、人生で迷ったときや悩んだときに強い味方となってくれるだろう。

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