【独占欲が強い=失う恐怖が強い】独占欲を手放して生きる方法。

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最終更新日 2024年5月14日

「他人に渡しくない」「自分だけのもの」にしたいという独占欲は誰しもあるだろう。

恋人に対して独占欲が強い人はたくさんおり、恋人が異性と連絡を取っているだけで嫌だという人も少なくない。

また、恋人に限らず、スマホやパソコン、ギターやカメラといった所有物に対して独占欲が強い人もいるだろう。

自分以外の人には触られたくない、触れてほしくない、独占欲が強い人はとにかく「自分だけのもの」にしたがる。

10代~20代前半の恋愛は独占欲の塊であり、どちらかが一方に過剰に依存してしまっているケースが多い。

さらに、最近は女々しい性格をしている男性も増えており、男性が女性に対して依存していたり、独占欲が強い状態になっていることも少なくない。

「別れたくない」「ダメな部分は治すから」「もう一回最初からやり直そう」こうしたセリフを言う男も多いだろう。

女性のほうが男性に依存しやすいというのは世間的な思い込みに過ぎず、実際には男性のほうが独占欲が強く、彼女に依存しているのである。

 

独占欲が強いのはなぜか?

独占欲が強い状態というのは、人間としては至極当たり前の状態である。

というのも、人間は生殖を繁殖を目的に生きている動物であり、その目的を達成するのに役立つのが「独占欲」なのだ。

つまり、独占欲が強い人というのは、人間の本能に忠実に生きている状態だと言えるだろう。

恋人に対して独占欲が強い状態は、恋人を奪われることで生殖と繁殖の目的を邪魔されたくないという、人間の防御反応なのである。

もちろん、独占欲が強い人が「この人は俺のものだ!俺の生殖と繁殖のための人なんだ!誰にも渡さない!!」と思っているわけではない。

そう思っているのは人間の奥底に潜む本能であり、人はただ「好きな人と長く一緒に居たい」という気持ちで独占欲が強い状態になる。

言い方を悪くすれば、本能を誤魔化すために「好きな人と一緒に居たい」という気持ちを作りだすことで、独占欲が強い状態になっているのである。

 

独占欲が強い=失う恐怖が強い

独占欲が強い状態は、恋人に対して語られることが多い。

だが、恋人に対してでも、身の回りのものに対してでも、独占欲が強い状態というのは「失う恐怖が強い状態」と言える。

それを失うことで、自分が損をするかもしれないという気持ちが、独占欲が強い状態を作り出すのである。

さきほど、人間の目的は生殖と繁殖と述べたが、そのほかにも人間は「生存」を目的に生きている。

その「生存」の目的を果たすために寄与しているのも、独占欲なのである。

何かを失うというのは、自分が損をするというネガティブな感情を作りだす。

そのネガティブな感情が独占欲を作りだし、何が何でも自分だけのものにしようとするのだ。

失うことを怖がれば怖がるほど、あなたの中の独占欲はどんどん強くなっていくのである。

 

独占欲を手放して生きるには

社会の中で生きていて、何かを失わずに生きていくのは不可能である。

運命の相手と出会わない限りは、一度は恋人との別れを経験するだろうし、大切にしていたものもいつかは壊れたりする。

「生きる」というのは「失うこと」でもあり、何かを失わずして人生を生きることはできない。

つまり、失うことを受け入れることで、人は大人になるのである。

独占欲を手放して生きるには、失う恐怖に打ち勝たなければならない。

誰だって恋人を失いたくはないだろうし、大切にしているものも手放したくはないだろう。

だが、独占欲があるのは悪いことではないが、独占欲が強い状態は考えものである。

必要以上に「失いたくない」と思い独占欲が強い状態になると、恋人に対してはネガティブになり、モノを手放したりもできなくなってしまう。

人間関係の悩みの多くは、強すぎる独占欲にあるのだ。

 

独占欲が強いほど失う痛みも強くなる

何かを手にすると失うのが怖くなる。

友達や恋人、ギターやカメラといったモノなど、自分だけのものと思っていることに対しては独占欲を持ってしまうのは仕方ないことである。

しかし、人生には絶対になくならないものはひとつもない。

どんなものでも、手にした以上、その裏には失う運命があるのだ。

独占欲が強い状態のままだと、失うことを過剰に恐れてネガティブな状態になってしまう。

そうではなく、人生には永遠に自分だけのものなどひとつもないことを理解し、すべては失う運命にあることを受け入れよう。

大切なことなので何度も言うが、「失いたくない」という気持ちが強ければ強いほど独占欲は強くなり、失ったときの痛みも強くなる。

失う怖さと失いたくない想いを胸に、たとえ失うことになったとしても、過剰に執着しないようにする。

独占欲が強い人は、失うことを受け入れ、失ったとしても人生が終わるわけではなく、むしろそこからが人生の始まりであることを胸に刻み込んでおこう。

そうすれば、必要以上に独占欲が強い状態にはならず、いつか失うことも含めた上で、人やモノを愛せるようになるだろう。

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